死ぬほどPOPに生きていこう

死ぬほどポップに生きていこう

ポップにナンパをするへらへらリーマンの足跡

僕がちゃーになったキッカケ ~死ぬほどポップに生きるということ~

「起きてー…なぁ、起きてってば」
 
……
………
…………なんや…やかましいな………
 
のそりと起き上がる。
服は、着ていなかった。
目の前にいる女性もまた裸だった。
 
 
 
 
 
 
勃起した。
 
 
 
 
いや、ほら、朝だから?ね??わかるでしょう????ね!!!!!
 
 
 
 
 
 
 
 
ちゃうちゃう違う、チャウチャウとちゃう。
 
 
 
 
 
 
 
さあ、分からないことが沢山ある。
とりあえず大まかに並べてみよう…
・ここはどこだ?
・この女性は誰だ?
・なぜお互いに裸なのか?
 
オーケー、クールになろう。
そしてすべての記憶を取り戻そう。
 
 
 
 
 
 
4月某日
僕は会社の歓迎会でしこたまお酒を飲んでいた。
そして、終電で帰ろうとしていた。
電車に乗って帰る途中、つい寝てしまったのだろう。
着いたのは終着駅…
そう、この日の舞台。某凄腕ナンパ師さんの言うところの
〜精液が降り注ぐ街、ミナミ〜
だった。
夜遊びなど今までの人生でほとんど経験していない僕は、
ミナミの雰囲気に完全に萎縮してしまっていた。
しかし、その時の僕は酔っ払いだ。
思考がまともなはずがない。
萎縮していたとはいえ、ハイである。
加えて言うならば、4月とはいえ外は寒い。人肌が恋しい。彼女に会いたい。あ、あの自転車押してるお姉さんキレイやなぁ。ネカフェでも泊まろうかな。お金持ってたっけ。キレイなお姉さんこっち歩いてきはるなぁ。明日二日酔いかなぁ。お金もってたっけ……………
 
 
 
 
 
 
僕「おねーさーーん!僕ね、終電でここまで運ばれちゃったんですよ〜!よかったら拾って帰りません?噛みつきませんよ! ! ! ! 」
 
完全にタチの悪い酔っ払いがそこにいた。
…というか僕だった。
読んだばかりの「植物図鑑」の冒頭に出てくるセリフの引用。なんともチンケなオープナー、こんなんで引っかかる女の人なんかおらんやr…………
お姉さん「帰れなくなっちゃったの?わたしも今から帰るところやけど…じゃあちょっと飲みに行こっか」
 
 
 
 
ひっかかったーーー!!!!!!\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/
しかも逆飲み打診〜〜〜〜!!!!!
 
 
 
連れられるがまま、近くのバーに入る。
すっかり舞い上がった僕は
「童貞やからこんなんめっちゃ緊張する」
「童貞やから見つめられたら照れるからこっちみやんとって」
等々、何故か終始童貞のフリをしていた。
ルーティーン:「偽りのチェリー」とでも名づけておこうか。
どうしてそういう行動に出たのか、今思い出しても全く意味がわからない。
しかし、もっと意味がわからない事が起きた。
お姉さんがバーカウンターの下でいきなり手を握ってきたかと思うと「公共の場ではこれが限界かな♪」とイタズラっぽく僕に微笑みかけるのである。
 
なんだか今日イケそうな気がした。
そして、普段なら絶対に言わないであろう言葉を、気が付けば口にしていた。
 
「…じゃあ2人っきりならどこまでOKなの?」
俯いてはにかむ女性、手は握ったままでバーを後にする。
 
 
初対面の女性と一夜を共にするにあたり、様々な不安があった。
が、性欲の前では無力であった。
彼女への罪悪感など、言うまでもなく遥か彼方へと吹き飛ぼされていた。
 
 
 
 
どこをどう歩いたか、覚えていない。
心臓はスラッシュメタルのようなビートを刻んでいる。
その女性は楽しそうな足取りで僕の手を引いていく。
 

 

某ホテルin
 
部屋に入るとすぐ2人は長く、深く、そして熱いキスを交わした。
華奢な身体が僕の腕の中に抱かれている。
そう思うと、我慢ならない。
 
 
サッと抱き上げ
 
 
 
お姫様だっこの状態から
 
 
 
ベッドへ………………
 
 
 
 
ぽーーーーい!!!!!
 
 
一度やってみたかった。
夢が叶った瞬間だった。
感無量。
 
 
華奢な身体を端から端まで味わい、マイサンをinする。
 
in out in in out
 
気持ちいい、気持ちいいのだが、イけない。
酒を飲みすぎたのだ。
中々イかない童貞設定の僕を思いやってか、
「私が上になるね」
と、いうやいなや素晴らしい腰使いで僕を追い詰める彼女。
…それでもイけなかった。
なんと情けなかろう。
 
 
「お酒いっぱい飲んでるし、仕方ないよ。そういうときもあるよ」
 
試合終了のゴングである。
息子を引き抜き、疲労感に身を任せて僕は眠りに落ちた。
 
……
………
「起きてー…なぁ、起きてってば」
 
……
………
…………なんや…やかましいな………
 
のそりと起き上がる。
服は、着ていなかった。
目の前にいる女性もまた裸だった。
 
 
 
 
 
 
思い出した。
 
 
 
 
 
僕は、人生で初めて浮気をした。
それも、初めてあったばかりの女性とだ。
後悔と不安が押し寄せる。
 
思わず頭を抱えそうになった。
なんてことをしてしまったのかと。
 
そんな態度が相手にも伝わったのだろう。
二言三言当たり障りのない言葉を交わし、僕たちは無言で服を着てホテルを出た。
 
「じゃあ、私自転車こっちにおいてるから。あ、駅はあっちやで」
 
そういって僕に背を向けて歩き出した女性の連絡先や名前を、
僕は一切知らないままだ。
でも、それでいいんだろう。
僕は振り返ることなく駅へと向かった。
胸の奥に少しの切なさを残して。
この甘くもほろ苦い一夜を僕はずっと忘れないだろう………
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
最寄りの駅にたどり着いた。
頭蓋骨の中で除夜の鐘を鳴らされているかのような二日酔いの頭にはカフェインが必要だ。
僕は、Mドナルドで朝食をとることに決めた。
コーヒーを飲みながら一連の出来事を思い返す。
罪悪感は薄らいで、達成感と満足感で気分が高揚していた。
僕は行きずりの女性とワンナイトラブを経験したのだ。
こんなにも人生とはドラマティックなものだったのか。
 
 
 
ところで、みなさんはカフェインに利尿作用が有ることをご存知だろうか?
僕も例に漏れず尿意をもよおした為、トイレへ向かった。
 
いつも通りのルーティンワーク。
チャックをおろし、モノを取り出す。
 
 
すると
 
 
 
そこには…
 
 
 
 
 
ゴムさんを被ったままのマイサンが\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/
 
 
驚きのあまりゴムをおけけごと引きちぎり便器に投げつける。
 
拡がる全身の毛穴
 
吹き出す汗
 
フラッシュバックする記憶……
 
 
 
 
そうか、イケなかった僕は付けたまま寝てしまい、そのまま服を着て出て来てしまったのか…
と、冷静に分析しても仕方がない。
ここが個室タイプのトイレでよかった…
再び湧き上がってきた後悔と、マヌケな自分に対する恥ずかしさで消えてしまいたくなった。
流されていくゴムを眺めながら半泣きで立ち尽くしている男がMドナルドのトイレにいた。
 
 
 
 
 
 
 
……というか僕だった。
 
 
 
 
めでたしめでたし。
 
 
 
 
 
 
 
以上
ナンパというものに夢を抱かせてくれたあの女性に、最大の感謝と愛をこめて…
ま、今思えば逆即ってやつですね。
ちゃーでした。
 
 
初めてブログというものを書きました。
疲れますね…
次回更新はいつになるかわかりませんが、暖かく見守っていただけると幸いです。
それでは、失礼いたします。ノシ