死ぬほどPOPに生きていこう

死ぬほどポップに生きていこう

ポップにナンパをするへらへらリーマンの足跡

はじめてのばーなんぱ

2017年 1/3
今年最初のナンパ。
つまり、ナンパ始めの日。



ピコーン
僕のスマートフォンが震える。
KNS忘年会直前に合流して以来、僕が敬愛する、"とっとこハメまくり太郎"さんからのラインだった。


ハメ兄「俺も今からU出るわ!どこおんねんワレェ!!ファックメ〜ン!!!」



…うん、2017年も相変わらずのハメ兄さんだ。



合流し、なんやかんやと適当に声掛けをしつつ、巷で"音無箱"と呼ばれる某H○Bへ。



Barナンはもちろん初めてではあったが、不安はなかった。
そう、今日はハメ兄さんが一緒なのだから。


臆せず、楽しく、それでいて性欲旺盛に。


店内に入り、グダグダと地蔵トークをしている間もハメ兄さんの視線はせわしなくターゲットを探していた。
店内を這い回る視線はハムスターのそれをはるかに凌駕している。
そう、あの視線はハムスターたちの天敵である蛇そのものだった。
彼はH○B内のヒエラルキーだけでなく、食物連鎖ヒエラルキーすらも覆そうとしていたのだ。
蛇のように鋭い声で彼が僕に尋ねる。



ハメ兄「ちゃー、あれの白い方、可食範囲か??」




視線の先にはスト値3と4.5のコンビ。
白い方はもちろん3。



僕「んぅ~~~~…えぁ~~~~~………」




僕「余裕っす!!!(^ω^)」





ゲームの対戦相手は決まった。
僕の手札には何があるだろう。
絵札はあるか?ジョーカーは??
僕には社会的な地位も、女の子を惹きつける甘いマスクも、何もない。
あるのは無駄に高いテンションと、耳かき一杯分の恋愛工学の知識。


H○B内に充満する異様な熱気。
額に汗が浮かぶ。


とにかく、ヤってみないとわからない。
一歩を踏み出す。



両側から挟むように声をかける。
もちろん僕は白い方(以下、白子)の隣に位置する。


目が合う


自然に笑えているだろうか?
ともかく笑顔で声をかける。



僕「その服、モコモコで暖かそうやね。どこで羊狩ってきたん?」

白子「えっ、暖かいですけど…そんなことしませんよwww」
反応が一瞬遅れたが、少し笑ってくれている。
うん、悪くない。



奥の方ではハメ兄さんが、友達娘相手にいきなり右ストレートを叩き込んでいる。


ハメ兄「正直俺のこと好きやろ?なあ?惚れてんねんやろ???」


彼はその可愛らしい見た目とは裏腹に、このような言葉をジャブのように繰り出す。
友達娘は口元を手で押さえながら、チラチラとハメ兄さんと視線を絡めては下に落としていた。
最早、主導権は完全にハメ兄さんにあった。


こうなれば友達娘の妨害を気にする必用もなくなった。
どうでもいいような言葉を交わしながら、白子の情報を引き出す。


看護師、彼氏は一年ほどいない。
弟に甘く、少しブラコンのケがある。

白子の左耳にだけピアスがついている。

おしゃれだね、と耳に触れる。
抵抗はない。
ついでに手にも触れながら、話題は手荒れについてへと転換していく。
そういえばハンドクリーム持ってるよ、とカバンを開けようとすると白子が先手を打ってくる。

白子「私ももってるよ?いいにおいするんよ、試してみる?」

職業柄他人に触れることに対してのハードルが低いのだろうか頼んでもいないのに、白子は丁寧に塗ってくれた。


和みは十分。ボディータッチもOK。
即れるのでは?という考えがよぎったが、この日はもっとスト値の高い案件とも絡める予感がした。
そのため、それほど粘らず次のアポだけ確定させ、番ゲして放流…



ハメ兄さんを振り返る。
早く次の案件探しに行こうと目が訴えかけていた。
こういった言葉の外で意思を伝えられる技術があるからこそ、
この人は相当数即れているんだなと納得させられる視線だった。



僕の課題が一つも二つも増えた。
そんな1日だった。









結局坊主で帰りましたけどね。
ブハハハハwwwwwwwwwwwwww








とっとこハメまくり太郎さん、合流ありがとうございました。
H○Bで偶然お会いした、たりすぱさん。
初対面にも関わらず鬼のようにイジっで申し訳ありませんでした。

ちゃーはこれからもっと強い男の子になります。